HB21S 空気の力に抗う?

2017-02-07

お久しぶりです。久々更新HB21Sです。
秋はどうしても忙しい時期のため更新が少なくなってしまうのですが。
アルトワークスの方はというと細かな変更を少しずつ行っていました。

今回はちょっと気になる空力パーツを安く試してみました。

そのパーツはというと トヨタ自動車がアクアや86に採用している
エアロスタビライジングフィン
です
ボディー上に突起を付けることで車両安定性を上げ空気抵抗も減らすという
夢のようなパーツなのです。気になる方はぜひ検索してみてください
しかし、トヨタの純正部品ですと以外といい値段のためちょっと手が出ない為
今回手軽なもので出来ないかなぁと考え丁度良いものがあったのでそれを使って実験を行ってみました
使ったのは セイワ カーボン調 マルチガードです

弾力性のあるフィン形状をしたコーナーガードを簡易的なコンピューター解析で効果のあった位置にペタリと貼り付ける
ただそれだけです。
見た感じ空気抵抗にしかならないように思えますが物は試し!
調子に乗って

フロントにもちょっとカナード風に装着してみましたが・・・
これを見た友人の評価は「ヒゲ」「ナマズみたい」「黒い巨大なヒル
とあまりにも不名誉なネーミングをされました。

そんなかわいそうなマルチガード君ですが
その効果は体感できるものでした。
・直進安定性の向上
・風きり音の低減
・高速走行時の空気抵抗の若干の低減を体感できました。
ものすごい大きな変化という訳ではないのですが、普段から車に乗っていて敏感な人なら気付くと思います。

マルチガードをやって次に
フェンダーストレーキを作成しました。

フロントタイヤの前方に装着されています。
最近の車両で燃費や安定性を売りにしてる車両には装着されていることが多いパーツですね
タイヤの回転に対し前方からの風が入り込むとそこで大きな乱流が出来るため、
抵抗や音が発生するのを抑えるために前側に壁を作ってタイヤに当たる空気を減らそうというのが
フェンダーストレーキの役割のようです。

ちなみに、今回自作したフェンダーストレーキですが試作段階では
バンパーとストレーキの間に隙間があるわけですが、これだと上側から回り込んでタイヤに空気が当たるので
効果は期待できない状態です。

というわけでマッドフラップなどに良く使われる
EVA(汎用人型決戦兵器ではない)シートを使って隙間を埋めました。

こちらのほうが効果がわかりやすかった気がします。
100km/hで走行しているときに今まではハンドルをしっかりと握っていたのに対し
軽く触れているだけで良くなりました。
また車速が伸びるにつれてフロントがしっかりと路面を捉えているのがハンドルに伝わってきました。

フロントがしっかりとした分でもう少しリアが安定しないかと考え

リア側にもう一本今度は角度を付けて取り付けました。
驚くほどの変化ではなかったのですがこちらも効果が出ているようで直進安定性が増したと感じました。
車体後方で抵抗が増えたわけなので後ろ側から引っ張られることによってふらつきが減ったと考えられます

そんなわけで色々と車体に取り付けたわけですが
実際どれくらい効果があるのかというわけで
高速道路での長距離走行の際に燃費を満タン法で計測してみました。
結果は

1リットル当たりなんと22km
30リットルタンクのガソリンで600km以上走れるという結果になりました。
燃費というのは色々な条件で大きく変わるため
一概に今回の空力パーツでよくなったということは出来ませんが
燃費が悪くなったということはなさそうですし何より長距離の走行での体への負担が減ったのは事実ですし
やってよかったなと思える実験でした。

今回このような新型の車種に標準装備されているものが旧型の車種にも効果があるとわかったわけですが
最新の車種などでしっかりと風洞実験等で解析が行われている車種に今回のようなものを付けると
改善どころか悪化させる要因にもなるのでそういった点は注意してください。

空気の力に抗うのではなくうまく利用して
空気の気持ちになって考えることが必要みたいです。