エアコン修理

故障原因

旧規格H系アルトのエアコンには故障の頻発ポイントが有ります。
車両正面から見て右側のヘッドライト下の付近です

この部分でラジエーター横からエンジンルームに入っていくのですが

ラジエーターとエアコンパイプが干渉している車両が結構な頻度でいます。

パイプ側に保護材が入っているためおそらく部品のばらつきで干渉前提なのですが
この保護材がパイプと固定されていないためずれてしまいます
写真を見てもらうと分かる通り干渉しそうな部分から保護材がズレてます
これではラジエーターとパイプが干渉してしまいます。

干渉するとどうなるのかというと

画像中央にまるでのこぎりでも当てたかのような傷ができてます。
ここまで深い傷がつくと当たり前ですが貫通してしまい中のエアコンガスはすべて抜けてしまいます。

完全に穴が開いてしまっています
バンパー外した時などについでに確認しておいてもしも干渉しているようなら少し曲げて逃がすか
保護材を適切な位置に移動させるなどすることをお勧めします
ということで残念ながら部品交換となります。

部品交換

部品交換は簡単で上部の6mmのボルトを外し
下部のジョイントをスパナを2本かけて回せば外れます。
今回はストックしていた純正新品(95731-70G02)に交換します

どうも対策で保護材の長さが長くなっているようです

対策品になっているので大丈夫かなとは思うんですが旧部品から外してきた保護材を上から巻いて2重にして
ホースバンドで固定してズレないようしてみます。
次壊れたらもう部品が手に入らない可能性も高いので念のため対策しておきます。

エアコンガス補充

パイプ交換が完了したのでエアコンガスの補充をします

作業は整備書に従って行ってください
HB21Sのガスは550g±50gなので200gのガス缶3本注入します

HA36Sのアルトがたしか300g程度だったはずなのでほぼ倍の量が入ってます
環境対策等でガスの注入量が減ってますが30年もたつと半分の量でも効きの良いエアコンに進化してるものですね

コンプレッサやエキスパンションバルブが弱ってたりしないかもチェックしましたが全く問題ないようです

吹き出し口温度も十分すぎるほど冷えてるようです。

外気温が30℃程度の中で内気循環で全力運転させてみましたがシートの頭の位置で19℃としっかり冷えてます
SNSで見つけたブロアファンモーターの流用もしたのもあってか旧規格アルトにしては良く冷えているような気がします。

ということで修理完了です
ただ、今回ストックだった新品のパイプを使用してしまったのでもう予備がありません
パイプの修理をする方法を模索してみようと思います。

以上、急に暑くなって慌ててエアコンを修理したレポートでした。