HB21S エンジンオーバーホール続き
ずいぶん時間が空いてしまいましたが、
エンジンオーバーホールの続きです。
前回の記事
https://alto-works.jp/hb21s-h9-other/balrel-what-now-201803/
前回、ダイヤモンドエンジニアリングさんに送ったヘッドが加工から戻ってきました。
最終的に行ったメニューとしては
・面研
・バルブガイド製作打替え
・バルブフェース研磨&シートカット
・バルブセット長合わせ
を行っていただきました。
バルブの動きの軽さやシートとのアタリにちょっとした感動を覚えつつ
しばらく眺めてしまいました。
今回、ダイヤモンドエンジニアリングさんに送った時点で点検していただいた結果、
ヘッドに問題はなかったのですが、バルブ割れの対策やパワーを出していくうえで
必要性があると考えて、メニューを決めました。
K6Aのバルブ割れの原因は、バルブジャンプや燃焼温度の高すぎが原因だと
個人的には考えていて、その対策として、バルブシートのアタリ面積を増やしての放熱
適正なクリアランスのバルブガイドによる放熱を積極的に行えるようにと思いまして。
金額的には、決して安くはないですが、作業を依頼しました。
ですが、仕上がりを見れば値段以上の価値はあったと思えるものです。
さて、ヘッドが返ってきたのでクランクシャフトなども仕上げていきます。
フルラッピングを行いました。
全部手作業で←ここ重要です
全部手作業でやったんです。
旋盤があれば、3時間もかからないでしょう。
ですが、全部手作業だったので考えるのも嫌なくらい時間がかかってます。
クランクメタルのクリアランスも少し広めで4か所を揃えました。
その他メタル類も全交換です。
ピストンリングなども交換したのですが、やはりシリンダはそこそこ摩耗が進んでいます。
ピストンリングの合口隙間が基準値内に入りませんでした。
ただ摩耗限度内には収まったので今回は良しとしました。
次回オーバーホール時にはオーバーサイズのピストンを使うなど考えないといけないかもしれませんね。
そんなこんなしてるうちにゴールデンウィークが迫り・・・
突貫作業です
モンスターのヘッドガスケットを使用したのですが、写真は撮っていないという・・・
どんどん組みあがっていき・・・
気付いたら、ワークスRのミッションと合体しています。
「途中はどうした」という声が聞こえてきそうですが・・・
さすがに、慣れてきてほぼ無意識化なので覚えてません
過去記事を参照していただければと思います。
そんなこんなでサクサクと作業は進み
ほぼ半年ぶりにエンジンルームへと収まったエンジン
エンジン内部の手直しのほかにもモンスタースポーツのエキマニや
ワークスRのミッションなど大幅に仕様が変わりました。
エキマニやミッションのインプレは後日また記事にしたいと思います。