オイルフィルターの観察

普段何気なく使ってるオイルフィルターですが気になったので観察してみます
今回観察するのは3種類です

スズキの純正2種類と普段使っているトヨタの純正です
スズキの純正は大きいほうがF6AやK6Aの標準品小さいほうがR06Aの標準品です
トヨタの純正はGRヤリス等の最近のトヨタ車に使用されているものである点が良さそうだと思い使用しています。
左から
90915-10009
16510-81404
16510-84M00
の3点です

外観

アルトに使えるので基本的に取り付け部のねじ形状等は変わりません
ぱっと見で違うのはオイルの流入口の形状が長穴と真円での違いとフィルターの厚みが違います

内部の穴サイズや配置は似たような感じです
面積当たりの空いてる数も同じなので16510-84M00については薄型なので穴数が少ないです

どれもDENSO製ですが
製造国が違いました。
90915-10009 : 日本製
16510-81404 : 中国製
16510-84M00 : タイ製

流入口形状比較

左が90915-10009右が16510-81404のものです
簡単ですがオイルの流入口のサイズを拾ってみました
どちらも穴数は8個ですが90915-10009のほうが長穴で面積が広くなっています
8個の穴すべての面積を合わせた比較としては
90915-10009 : 300.968mm2
16510-81404 : 190.064mm2
1.6倍ほど面積に差が有ります

オイルの戻り口のサイズは両方とも同じ254.5mm2程度です。
中のフィルター自体の細かさや厚みを比較出来ていないのでどの程度オイル流量に差が出るかわからないのが正直なところですが、
仮に同程度のフィルターが付いているとするならばある程度は90915-10009のほうが有利になるのではないかと予想できます。
オイルクーラーをつけていたHB21S-H9で比較した際に90915-10009は一番油圧が高めに維持できていました。
ちなみに16510-84M00についてはサイズが小さくフィルター面積が狭くなるため抵抗としては一番大きくなると思います。
流量としては90915-10009>16510-81404>16510-84M00になると予想できます。

使い所

スズキ純正 : 16510-81404

安心安全の純正フィルターです
迷うならとりあえずこれを付けておけば何も不安は有りません

トヨタ純正 : 90915-10009

少しでもエンジン各部の油圧を気にしたり
オイルクーラーをつけている場合など少しでもオイル流量を確保したい場合

スズキ純正 : 16510-84M00

油圧的に不利な気がしたりフィルター面積が狭いことで目詰まりしやすそうという気はしますが
オイルフィルター自体が薄いというのは油温油圧確認の為サンドイッチブロックを付けている際など
K6Aなどでは特に車両下側にオイルフィルターが飛び出る形になるのを防止することが出来ます。
ただ、オイル交換1回で同時交換するなど少し気を使っておくなどしたほうが良いと思います。

個人的に

そんなにオイルフィルターにこだわるならステンメッシュフィルターにすればとなりそうですが
フィルターの目が粗いのがとかサーキットで落下しやすいなどいろんな意見が有り
たしかにちょっとフィルターが粗いってのは心配って気もしますが
私が使わない最大の理由が有ります

これにつきます。

そんなめんどくさがりの中でも良さそうなフィルターが使いたいというわがままから
たまたまGRヤリスのオイルフィルターを交換していた時に形状の違いに気づいて行きついたのが
トヨタの純正だったわけです。

こんなに色々と書いたあとですがこだわったオイルフィルターを使用しているのは
HB21S-H9だけでノーマルエンジンのH7には普通にモノタロウのフィルターを使ってます。
オイルフィルターは実はJISで規格決まってるのでよっぽど変なものを買わない限り
最低限の保証はされているのでオイルと共にちゃんと交換するというのが一番大事なポイントかもですね。